プラトン

プラトン 『ゴルギアス』

立身出世の為だけになされる弁論術、実利のみを目的とした道徳心を批判し、個人道徳と政治について論じた『国家』における哲人統治の萌芽を見ることが出来る対話編です。加来 彰俊訳『ゴルギアス』(岩波文庫) 1967 加来 彰俊訳『プラトン全集〈9〉 ゴルギア…

プラトン 『国家』

国家による裁判によって処刑された師ソクラテスの姿をまのあたりにしたプラトンによる国家論であり長編対話編です。正義の徳の実現を、個々の人間の魂のあり方を越えて論じた哲人統治思想の名著です。藤沢 令夫訳 『国家 上巻・下巻』(岩波文庫) 1979 プラト…

プラトン 『エウテュプロン』

裁判にかけられるソクラテスがその道中、自らを起訴したエウテュプロンと議論する場面を描いた対話編。正義と不正、美醜、善いことの解釈をめぐって議論が展開され、「敬虔なるもの」についての考察へと至ります。今林 万里子, 松永 雄二,田中 美知太郎訳 プ…

プラトン 『プロタゴラス』

ソクラテスが、当時最も影響が強かった老練なソフィスト・プロタゴラスと直接対決する対話編です。「徳ははたして人に教えられるものか否か」という問いをめぐって、議論は進んでいきます。藤沢 令夫訳『プロタゴラス―ソフィストたち』(岩波文庫) 1988 藤沢…

プラトン 『ソクラテスの弁明』

法廷でのソクラテスの答弁を描いたプラトン初期の作品です。岩波文庫版には、裁判を終え、刑を待つプラトンと脱獄を勧めるクリトンとの対話編『クリトン』が収録されています。久保 勉訳『ソクラテスの弁明・クリトン』 (岩波文庫) 久保 勉訳『ソクラテスの…