2011-05-02から1日間の記事一覧

プラトン 『プロタゴラス』

ソクラテスが、当時最も影響が強かった老練なソフィスト・プロタゴラスと直接対決する対話編です。「徳ははたして人に教えられるものか否か」という問いをめぐって、議論は進んでいきます。藤沢 令夫訳『プロタゴラス―ソフィストたち』(岩波文庫) 1988 藤沢…

プラトン 『ソクラテスの弁明』

法廷でのソクラテスの答弁を描いたプラトン初期の作品です。岩波文庫版には、裁判を終え、刑を待つプラトンと脱獄を勧めるクリトンとの対話編『クリトン』が収録されています。久保 勉訳『ソクラテスの弁明・クリトン』 (岩波文庫) 久保 勉訳『ソクラテスの…

アリストテレス 『ニコマコス倫理学』

アリストテレスが学としての倫理を体系的に論じた著作です。元々は『政治学』へと続く一連の著作だったようですが、昨今話題にあがることも多い「正義」について考える最初の一冊として、文句なくお勧めできます。高田 三郎訳 『ニコマコス倫理学 上巻・下巻…

アリストテレス 『形而上学』

「人間は生まれながらにして、知ることを欲する」の一言からはじまる。アリストテレスの主著『形而上学』、アリストテレス自身の存在論はもちろん、アリストテレスがそれ以前の自然哲学者たちの存在論を詳細に分析している点も魅力です。内容は意外に難しく…