大森荘蔵 『新視覚新論』

戦後日本に、分析哲学、科学哲学の流れを根付かせた大森荘蔵。その哲学には、自らの現在生きている状況から哲学するという基本的な姿勢が見られます。(その意味では現象学的な立場に立っているとも言えるでしょう。)本書はイギリス経験論の古典バークリの『視覚新論』を乗り越えるかのように、主観・客観図式を大森自身がどのように乗り越えようとしたのかが如実に現れています。

大森荘蔵 『新視覚新論』 東京大学出版会 1982

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